盂蘭盆会

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きぬえ宣伝社のコラムライフハック
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 盂蘭盆会うらぼんえとは〈先祖の霊を供養するために行われる仏教行事〉と解釈されており、
日本では一般的に8月13日から16日ごろに相当する。

 私の祖父母と母の遺骨はお墓ではなく、納骨堂に眠っている。
現在は核家族化や少子化、お墓の継承問題などを背景に注目を集めており、私の祖父母も
一人っ子だった母に負担をかけないように生前に納骨堂を用意していた。
 毎年、この納骨堂に維持費の支払いを兼ねてお参りをすることを目的に三笠を訪れる。

 母の実家、すなわち祖父母が暮らしていた家は札幌から約55kmのところにある三笠市。
三笠の道の駅は北海道で第一号に認定されていて、最近では道内の公立高校で唯一の
食物調理科単科校である。
高校生が調理・接客を担当し、料理やスイーツを一般客に提供するなかで自らの腕を磨く、
「三笠高校生レストラン」も有名だ。
 中でも三笠の夏の一大イベントであり、北海道遺産にもなっている「三笠北海盆踊り」は、
私の幼少期の思い出としても色濃く記憶されている。
 夏休みに祖父母の家に泊りがけで出かけ、昼のうちから浴衣を着せてもらう。
日が暮れてきたころに祖父母の家からみんなで歩いて会場へ。
町内外から訪れた大勢の人たちの中を、提灯を持って行列に並び、「子供盆踊り」の輪に
入って踊ったあと、お菓子をもらう。
子どもの頃の幸せで楽しい一日の思い出だ。

 最近では「墓参り代行」という、お墓参りに行けない人の代わりにお墓の清掃や参拝を行う
サービスも登場しており、費用が1万円~3万円ほど。
自分で行くより節約になる、と利用する人も増えているとか。
 三笠北海盆踊りも私が小さい頃に比べると、かなり来場者も減っているようだ。

 盂蘭盆会の季節。
期間中の8月15日は終戦記念日。
私はこの時期だけはなくなった先祖や家族、戦争で亡くなった人々を想い、
自分の苦しかったこと、楽しかったこと、あらゆることをたくさん思い出し、考えることを
意識的に行っている。
そうして今の自分が在ること、平和な世の中にいることがどれだけ尊いかを感じ、
それを心から感謝して手を合わせる。
そしてまた毎日を生きていく力に変えて一年を過ごす。

 わたしにとっての「盂蘭盆会」。

 

この記事を書いた人
きぬぶん

◆サイトの運営責任者
◆きぬえの宣伝社 代表社員
◆主に家庭菜園や散歩に関連する情報発信を担当

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